輝かしい西部開拓時代は遠い昔となってしまいましたが、 オートリー・ミュージアム・オブ・アメリカンウエストでは、当時の様子を活き活きと再現しています。グリフィスパークのロサンゼルス動物園入り口の真向かいにある約3,300㎡の複合施設で、50万点以上ものアメリカ開拓時代のアートや遺品をご覧ください。
1988年にウエスタン音楽のスター ジーン・オートリーが共同設立した博物館であり、スティーブ・マックイーンが使ったピストルから、2005年の『ブロークバックマウンテン』の衣装まで、ウエスタン映画のメモラビリア専門スペースがあるのもうなづけるというもの。さらには、入り口にオールドウエスタンタウンの映画のセットまで再現しています (隠れた事実:ハリウッドで最初に撮影された本編映画はウエスタンでした。1914年のセシル B. デミル監督による 『The Squaw Man』という無声映画で、その撮影に使われたカメラも博物館に展示されています)。
「歌うカウボーイ」の愛称で親しまれていたオートリーの銅像が迎える博物館は、ハリウッドのガンマンたちだけではなく、本物のオールドウエストについて学ぶこともできます。アニー・オークリーに夫のフランク・バトラーから贈られた、刻印入りの金のピストルもその一例です。数々のサドル、1855年の郵便馬車、スミス & ウエッソンのリボルバー、開拓者たちの写真、カウボーイハット、スエードのジャケット、さらにはマホガニーのバーとルーレットを備えたサルーンまで、充実のコレクションをご覧いただけます。
博物館ではウエスタンの世界だけではなく、地元の現代芸術のアーティストたちも紹介。毎年、70名以上のウエスタンアーティストの作品を集めたマスターズ・オブ・アメリカンウエストと題した壮大な展覧会を開催しています。しかし、何と言っても見逃せないのは11月に開催される アメリカンインディアン・アートマーケットプレイスです。アメリカンインディアンの40以上の部族を代表する約200名のアーティストおよび職人による、絵画、彫像、バスケット、彫刻などのアイテムを、じっくり選んでお買い求めいただけます。